なやみごと

50年ほど前から海外の安い木材が輸入されるようになり、国産材が売れなくなってしまいました。健康な森林の維持・管理にはたくさんの手間と労力がかかります。つまり、コストがかかります。間伐や枝打ちをしなければ日光がじゅうぶん入らず、木や下草が元気に育たないそうです。

国産材が売れない→採算がとれないから間伐や枝打ちなどの手入れがなされない→元気な木が育たない→売れない…


そうです。悪循環です。

日本の林業を守るにはどうしたら………?


今、間伐材を利用した商品がいろいろ出ています。間伐材を消費することが森林再生につながるんです。間伐材から作られる商品から出た利益が、また間伐するためのコストに。いい循環です。なんでもかんでも大事にすることだけが森林を守ることになるわけじゃないんですね。
「マイ箸」を持って割箸を使わないというのも、とってもいいと思います。木を無駄にしないしゴミを出さないからです。でも、ゴハンを食べに入ったお店の割箸が、もし間伐材からできたものだったら、それを消費することも実は環境のためにいいことなんです。森林を守ることにつながっているんです。

数年前に「マイ箸」を友達にすすめられた頃は、単純にすてき!と思って「マイ箸」派になったのですが、最近はいろいろ悩みます。間伐材からできたものなら使おうかな、でも結局ゴミは増えちゃうな…とか、割箸が全く使われなくなったら、割箸を作ったり売ったりして生活している人たちはどうなるかな…とか、割箸を使ってない飲食店からは、その分お箸を洗うことで出る排水があるんだな…とか。考えだすと世の中矛盾だらけです。なので、今は、どっちつかずな中途半端なあたしです。